家族の思い出になるような場所にしたい
オーナーの柿田さんは能美市に若者が集うカフェバーGABULIをオープンさせ10年になります。この度新たに昨年末に隣接地に「啜(すすり)」というラーメン屋台をオープンされました。このお店はテントでできた昔ながらの屋台スタイルのラーメン店。カウンターは7席で、コの字型のカウンターの中にはスタッフ2人が入るくらいのこじんまりとしたお店です。
柿田さんにこの店をつくった理由を尋ねると、「昔、小学1年生のころ、父親と福井県の敦賀の屋台ラーメンに一緒にラーメンを食べたことが良い思い出になっており、そんな家族の思い出づくりの場所にしたい」とのことでした。
実際、ご家族で金沢や内灘から1時間かけておとづれている家族もいらっしゃいました。お店は深夜23時からなのですが、寒い夜空のなか列をついて食べるラーメンは楽しい経験となったようです。列をつきながら話す会話は家族のよいコミュニケーションの場になっているようです。
料理はガスに限る
「お料理はガスに限る」と言い切る柿田さんは、寸胴で麺を茹で、料理の下ごしらえをしながら語ります。微妙な火力の調整や料理のリズム感は体と一体となったもので、IHでは考えられないとのこと。実はラーメン店と隣接のカフェバーを並行して営業されていて、小刻みに動いて炎を見ながら調理されていました。ラーメンのコンセプトは、夜食べるので、あっさりとしたベーシックなものに。お酒を飲んだあともさっぱりとして、汁をすすることができるものにしたとのこと。鶏ガラと豚骨のあったりと調和させたスープにされています。
個性的に挑戦を続けていきたい
「とても忙しい、でも遠くから食べにきていただくことにはやりがいを感じるし、何よりもこの仕事が楽しい」そう話されていました。
「今はインスタグラムで若い方がたくさんきます。でも噂を聞きつけご年配の方もかなり多くいらっしゃいます。」そう語る柿田さん。しばらくはこのスタイルを続けていきたいとのこと。
ちいさなラーメン屋台は、人をつなげる、灯火のようにも感じました。
ご家族で一度訪れてみてはいかがでしょうか?
■お店情報
啜(すすり) (GABULI横)
石川県能美市辰口町471-5
TEL 0761-48-4665
営業時間:水・金・土曜 23:00~25:00
インスタグラム:https://www.instagram.com/ramen_susuli/